12.9インチiPad Pro(第4世代)が2020年3月18日に発表され、日本では3月25日から、各キャリアからは3月27日から販売が開始します。
モデル番号はWi-Fiモデルが「A2229」、セルラーモデルが「2069、A2232」です。
12.9インチLiquid Retinaディスプレイを搭載し、A12Z Bionicチップを内蔵、メモリは全ストレージ容量で6GB、バッテリー容量は9,720mAhとなります。
12.9インチiPad Pro(第4世代) ベンチマークスコア
ベンチマークスコアとは、CPU・GPUといった端末の総合的な性能を計測する上で指標となる数値です。
※ AnTuTu/GeekBenchの2種類のスコアを掲載していますが、同じ端末であっても計測した時の状況やバージョンによってスコアに差がでる場合があります。また、実機のスコアが判明していない端末については、同じSoCを搭載した端末のスコアを参照しています。
AnTuTu(V8)
ベンチマークスコア | |
---|---|
Total | 719786 |
CPU | 184219 |
GPU | 378469 |
MEM | 78899 |
UX | 78192 |
Geekbench 5
ベンチマークスコア | |
---|---|
Single-Core | 1118 |
Multi-Core | 4626 |
Metal | 9916 |
12.9インチiPad Pro(第4世代) ベンチマーク総評
12.9インチiPad Pro(第4世代)に搭載されているA12Z Bionicチップは、前モデルのA12X Bionicチップと同じSoCですが、無効化されていたGPUコアが1つ有効化されています。
CPU性能に関しては前モデルとほぼ変わらず、GPU性能に関しては約8パーセント前後向上しています。
2020年発売時点では、アプリを使った通話・メール・SNS・Webサイトの閲覧・動画視聴等の通常使用に問題はなく、ゲームアプリに関してもすべて快適に動作するでしょう。
全スマートフォン・タブレットの中でもトップクラスの性能であり、今後数年間はスペック面で不便さを感じることはないと言えるほど高性能です。
12.9インチiPad Pro(第4世代) 詳細スペック・性能
基本情報 | |
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名称 | 12.9インチiPad Pro(第4世代) |
メーカー | Apple |
発売価格 | Wi-Fiモデル 128GB:104,800 円 256GB:115,800 円 512GB:137,800 円 1TB:159,800 円 Wi-Fi+Cellularモデル 128GB:121,800 円 256GB:132,800 円 512GB:154,800 円 1TB:176,800 円 |
カラー | シルバー スペースグレイ |
発売日 | 2020年3月25日 |
本体仕様 | |
ディスプレイ | Liquid Retinaディスプレイ 12.9インチ(対角) LEDバックライトMulti-Touch(IPSテクノロジー搭載) 最大輝度600ニト(標準) 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング 1.8%の反射率 ProMotionテクノロジー 広色域ディスプレイ(P3) True Tone |
画面解像度 | 2,732 x 2,048 4:3(アスペクト比) |
画面密度 | 264ppi |
サイズ | H:280.6mm W:214.9mm D:5.9mm |
重量 | Wi-Fiモデル 641g Wi-Fi+Cellularモデル 643g |
対応するApple Pencil | Apple Pencil(第2世代) |
対応するキーボード | Magic Keyboard Smart Keyboard Folio |
システム仕様 | |
OS | iPadOS |
SoC | A12Z Bionicチップ Neural Engine 組み込み型M12コプロセッサ |
ストレージ容量 | 128GB/256GB/512GB/1TB |
RAM | 6GB |
カメラ | |
アウトカメラ | 12MP広角カメラと10MP超広角カメラ 広角:ƒ/1.8絞り値 超広角:ƒ/2.4絞り値 2倍の光学ズームアウト、最大5倍のデジタルズーム 5枚構成のレンズ(広角と超広角) より明るいTrue Toneフラッシュ パノラマ(最大63MP) サファイアクリスタル製レンズカバー 裏面照射型センサー ハイブリッド赤外線フィルタ Focus Pixelsを使ったオートフォーカス(広角) タップしてフォーカス(広角、Focus Pixelsを利用) 写真とLive Photosの広色域キャプチャ 露出コントロール ノイズリダクション 写真のスマートHDR 自動手ぶれ補正 バーストモード タイマーモード 写真へのジオタグ添付 画像撮影フォーマット:HEIF、JPEG |
ビデオ撮影 | 4Kビデオ撮影(広角:24fps、30fpsまたは60fps、超広角:60fps) 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) 720p HDビデオ撮影(30fps) より明るいTrue Toneフラッシュ 1080pスローモーションビデオ(広角:120fpsまたは240fps、超広角:240fps)に対応 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p) 連続オートフォーカスビデオ ノイズリダクション 4Kビデオの撮影中に8MPの静止画を撮影 再生ズーム ビデオへのジオタグ添付 ビデオ撮影フォーマット:HEVC、H.264 |
フロントカメラ | TrueDepthカメラ 7MPの写真 ƒ/2.2絞り値 ポートレートモード ポートレートライティング アニ文字とミー文字 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) Retina Flash 写真とLive Photosの広色域キャプチャ スマートHDR 裏面照射型センサー 自動手ぶれ補正 バーストモード 露出コントロール タイマーモード Wi-Fiまたは携帯電話ネットワーク経由でのFaceTimeビデオ通話 |
充電・バッテリー | |
バッテリー容量 | 9,720mAh Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生:最大10時間 携帯電話データネットワークでのインターネット利用:最大9時間 |
高速充電 | 対応 |
ワイヤレス充電 | – |
機能・センサー | |
生体認証 | Face ID(顔認証) |
センサー | LiDARスキャナ 3軸ジャイロ 加速度センサー 環境光センサー 気圧計 |
コネクタ | USB-C Smart Connector(裏面) |
スピーカー | 4スピーカーオーディオ |
イヤホンジャック | – |
GPS | Wi-Fiモデル 非搭載 Wi-Fi+Cellularモデル 内蔵GPS/GNSS |
ネットワーク機能 | Apple Pay(アプリ内とウェブ上でのiPadでの支払い) |
防水・防塵 | – |
ネットワークと接続性 | |
3G | Wi-Fi+Cellularモデル HSDPA 850 / 900 / 1700/2100 / 1900 / 2100 |
4G/LTE |
Wi-Fi+Cellularモデル FDD-LTE:1 (2100) / 2 (1900) / 3 (1800) / 4 (1700/2100 AWS) / 5 (850) / 7 (2600) / 8 (900) / 12 (700) / 13 (700) / 14 (700) / 17 (700) / 18 (800) / 19 (800) / 20 (800) / 25 (1900) / 26 (850) / 29 (700) / 30 (2300) / 66 (1700/2100) / 71 (600) TD-LTE:34 (2000) / 38 (2600) / 39 (1900) / 40 (2300) / 41 (2500) / 42 (3500) / 46 (5200) / 48 (3600) |
5G | – |
Wi-Fi規格 | Wi‑Fi 6(802.11a/b/g/n/ac/ax)、2.4GHz/5GHz、同時デュアルバンド、最大1.2Gbpsの速度 |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
SIM規格 | nano-SIM(Apple SIMに対応) eSIM |
12.9インチiPad Pro(第4世代)の特徴
2020年3月発売モデル「12.9インチiPad Pro(第4世代)」の特徴についての簡単な解説です。
同時に発売した「11インチiPad Pro(第2世代)」とは、サイズ違いのモデルとなります。
広角と超広角のデュアルカメラ
前モデルにも搭載されていた12MPの広角カメラに加え、10MPの新しい超広角カメラが追加されたデュアルカメラ構成になりました。
二つめのカメラが加わったことで、写真やビデオの可能性が倍増し、様々な視点や複数カメラの使用が可能となり、クリエイティブプロに大きな変革をもたらします。
画期的なLiDARスキャナ
LiDARスキャナのLiDARとは「Light Detection and Ranging」の略で、光が対象物に到達してから反射して戻るまでの時間を測定して距離を割り出す技術です。
最大5メートル先の周辺の対象物までの距離を計測し、屋内でも屋外でも使うことができ、ナノ秒のスピードで光子レベルで動作し、AR(拡張現実)とその先の可能性を大きく広げます。
ノートパソコンより高速なA12Z Bionicチップ
A12Z Bionicチップは前モデルのA12X Bionicチップよりもグラフィックコアが1つ増え、GPU性能が約8パーセント向上しており、ほとんどのノートパソコンよりも高速です。
2020年3月時点では、全スマートフォン・タブレットの中でもAnTuTUベンチマークスコアが70万を超える、トップクラスの性能です。
Wi-Fi 6(11ax)に対応
次世代のWi-Fi規格である「Wi-Fi 6」に対応しています。
「Wi-Fi 6」の通信速度は、これまでの「Wi-Fi 5」と比べて、最大40%程度向上するとされています。
対応バンド(4G LTE)
12.9インチiPad Pro(第4世代)には「Wi-Fiモデル」と「Wi-Fi+Cellularモデル」の2つのモデルがあり、「Wi-Fi+Cellularモデル」のみLTE通信が利用できます。
ドコモ、IIJ等MVNO
対応バンド | 周波数帯 | 対応状況 |
---|---|---|
1 | 2.0GHz | ○ |
3 | 1.7GHz | ○ |
19 | 800MHz | ○ |
21 | 1.5GHz | – |
28 | 700MGHz | – |
42 | 3.5GHz | ○ |
LTEは全国をカバーする主要周波数帯のバンド1、東名阪の高速通信バンド3、地下や郊外を担当するプラチナバンドの19に対応。
ドコモで重要なバンドである1、3、19のすべてに対応していますので、ドコモ回線で問題なく4G LTEが利用できます。
au、UQモバイル
対応バンド | 周波数帯 | 対応状況 |
---|---|---|
1 | 2.0GHz | ○ |
11 | 1.5GHz | – |
18 | 800MHz | ○ |
26 | 800MHz | ○ |
28 | 700MHz | – |
41 | 2.5GHz | ○ |
42 | 3.5GHz | ○ |
LTEは全国をカバーする主要周波数帯のバンド1、地下や郊外を担当するプラチナバンドの18(26)に対応。そのほか、高速通信方式であるTD-LTE(WiMAX 2+)のバンド41にも対応しています。
auで重要なバンドである1、18(26)の全てに対応しており、au回線での4G LTEの使用は問題ありません。
auの場合、相互接続性が確認されていない端末ではVoLTEが繋がらないことがありますので、事前に確認することを推奨します。
ソフトバンク、ワイモバイル
対応バンド | 周波数帯 | 対応状況 |
---|---|---|
1 | 2.0GHz | ○ |
3 | 1.7GHz | ○ |
8 | 900MHz | ○ |
11 | 1.5GHz | – |
28 | 700MHz | – |
41 | 2.5GHz | ○ |
42 | 3.5GHz | ○ |
LTEは全国をカバーする主要周波数帯のバンド1、サブバンドの3、プラチナバンドの8に対応。
ソフトバンクで重要なバンドである1、3、8に全てに対応しており、ソフトバンク回線での4G LTEの使用は問題ありません。
楽天モバイル
対応バンド | 周波数帯 | 対応状況 |
---|---|---|
3 | 1.7GHz | ○ |
18 | 800MHz | ○ |
楽天自社回線であるバンド3と、パートナー回線(au)のバンド18に対応。
楽天モバイルではバンドが対応している場合でも、楽天回線対応端末でなければ回線を利用することができませんので、事前に確認することを推奨します。
12.9インチiPad Pro(第4世代)は楽天回線対応製品の中に入っていませんが、データ通信やテザリングの利用が可能という報告があがっています。
購入・取り扱い先
12.9インチiPad Pro(第4世代)は、ドコモ・au・ソフトバンクでキャリア版が、Apple Storeや家電量販店でSIMフリー版の購入が可能です。